「イントゥ・ザ・ワイルド」という映画を見た

 自分探しの究極の映画だった。自分探しの旅を頑強な意志で決行する主人公は道中幸運なことに素敵な人々の出会いに恵まれる。けれどそれをすべて捨て去り、自分探しに拘泥する。その結果、主人公が見たものは絶望である。

ラストシーン、主人公が一生をかけて得た真理(のようなもの)。

「Happiness is only real when shared.(幸せはそれを分かち合った時にはじめて現実となる。)」

 自分探しの文脈に置き換えると、「本当の自分」というものは内面に秘められているものではなくて、他者との関わり合いから生まれる。的な?

 ごくごく平凡な結論だけど、ありがちなことにこそ真理はあるのかな。友達が少ない私にとっては救いようのない結論になるわけなんですが…。笑

 少なくとも自分はこの映画を見て旅をしたいとは思わない。結末どうこう以前に、主人公のように素敵な人たちを引き寄せられるだけの運も能力も持たないからです。笑

 まあ一番思ったのはこの映画ではソローが辿り着いた境地は乗り越えられないだろうよってことです。